このTopCoderの問題はこちらで見ることができる(要TopCoder登録 & 問題文は英語)。問題についておおまかに説明する。
あなたはteletextのページ(テレビの情報サービスのこと。番号を入力して情報を参照する。)をみたいと思っている。不幸なことに、リモコンの番号がいくつか壊れてしまっている。そこでいい考えを思いついた。もし、見たいページの番号が入力できなければ別の番号を入力して"+"あるいは"-"を入力してほしい番号へ行けばよいではないか。ここでいう"+"は番号を1増やし、"-"は番号を1減らすという操作である。
あなたは最初に100というページを見ている。別の番号に向かうために、壊れていない番号を用いてページ番号を入力する。そして"+"と"-"で目的の番号へ移動する。pageという目的のページ番号(整数)とbroken[]という壊れた数字の一覧が与えられたとき、目的のページ番号へ向かうのに必要なボタンの押下回数の最小値を求めよ。なお、"+"と"-"のボタンは壊れていないものとする。
例えば、5457に向かいたいときに{6, 7, 8}のボタンが故障している場合、6回ボタンを押すことになる。5455++、5459--という順でボタンを押すことになるからである。
私の解答はこちら。
public class BrokenButtons { public int minPresses(int page, int[] broken) { if( page == 100 ) return 0; // 初期状態の番号ならボタンを押す必要なし if( broken.length == 10 ){ // 全部壊れているなら"+"と"-"を押すしかない return page >= 100 ? page - 100 : 100 - page; } int smallNearest = -1; // broken[]の要素を含まないpage以下でpageに最も近い数 int bl = broken.length; for( int i=0 ; i<=page ; i++ ){ boolean isUsable = true; int num = i; while( true ){ int n = num % 10; for( int j=0 ; j<bl ; j++ ){ if( n == broken[j] ){ isUsable = false; break; } } num /= 10; if( num == 0 ) break; } if( isUsable ) smallNearest = i; } int largeNearest = 1000000;// broken[]の要素を含まないpage以上ででpageに最も近い数 for( int i=1000000 ; i>=page ; i-- ){ boolean isUsable = true; int num = i; while( true ){ int n = num % 10; for( int j=0 ; j<bl ; j++ ){ if( n == broken[j] ){ isUsable = false; break; } } num /= 10; if( num == 0 ) break; } if( isUsable ) largeNearest = i; } // 比較では100からの"+"、"-"による移動も考慮する。 // 例えば、101は再入力よりも+だけがボタン押下回数が少なくなる int ret = page >= 100 ? page-100 : 100-page; if( smallNearest >= 0){ // page=0のときの対処が特殊 int sNType = page - smallNearest + ("" + smallNearest).length(); ret = Math.min(sNType, ret); } int lNType = largeNearest - page + ("" + largeNearest).length(); ret = Math.min(lNType, ret); return ret; } }
得点は150/500、3回目のsubmitでようやくシステムテストクリア。大きな方針としては、page以下で入力可能な最大値とpage以上で入力可能な最小値を入れて、そこから+と-の入力回数を加えてどちらが近いか比較するというものである。システムテストには通るが、500msecぐらいかかるのでひどい実装ではある。largeNearestの評価は実は1000000(問題の設定上とりうる最大値)からではなく、page+(page-smallNearest)でよいので、そうすれば多少の計算量削減が期待できる(100万程度なら全部回しても2秒という実行時間の制限はクリアできるとは思っておりましたが)。また、利用可能かどうかを判定するロジック(boolean isUsable~ if(isUsable)の行)は2回コードに現れているので、可読性向上のためにモジュール化した方が良いでしょう。2部の提出者正解率は8%程度でした。場合分けで漏れが生じやすいので、難しいと思います。
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