ITサービスの管理者として仮想化基盤のハードウェアやサーバのリプレースに関する業務を担当しているので、その計画の質を改善するためにプロジェクトの管理技法の基本を学びたいと考えました。そこで、PMPのように受験に実務経験を要求せず、かつIPAのプロジェクトマネージャほどの難易度ではないエントリー資格のCompTIA Project+を先日受験してみました。
1. 購入した試験用の書籍
TACの書籍を2冊購入しました。
- 実務で役立つIT資格CompTIAシリーズ Project+テキスト PK0-004対応版
- 実務で役立つIT資格CompTIAシリーズ Project+問題集 PK0-004対応版
2. 受験の準備
TACでWeb問題集とリテイクチケットを同時購入しました。クレジットカード決済後、チケットは10日以内には届くようです(こういう約束も試験にでてくるSLAですかね)。私の場合は4日ほどで届きました。Pearson経由で受験しましたが、新規にアカウントを作らないといけないのが面倒です。LPICなどのアカウントを使いまわししたい...
3. 学習時間
業務としては未経験のレベルでしたので、テキストを一通り読むのと問題集を2週解くことを行い、50~60時間前後かかりました。受験を思い立ってから合格まで2か月ほどかかりました。
4. 試験の難易度
本番の試験はTACの紙とWeb媒体の問題集よりも難しいと感じました。出題された問題の選択肢の文章が模擬試験よりも長いものが多く、問題を理解するのに時間がかかったためです。Web問題集は40分もかからず解けたのに、本番では試験時間を目いっぱい使う羽目になりました。本番中は時間内に回答しきれるかと焦りました...結局、(特定を避けるため少々ぼかしてかきますが)95問中80~85問程度とけて、750~800点のレンジに収めて合格(注:100~900点で合格点は710点)。情報処理技術者試験のプロジェクトマネージャの午前2を安定して合格する技能と一般的な判断力(ex.スポンサーに相談せず勝手に事を進めるようなことをしない)があれば何とかなると思います。
5. 受験後の感想や教訓
プロジェクトの終結は教訓をまとめて次のプロジェクトのノウハウに活かすようですので、まとめてみます。○○計画書という単語が大量に出てきてましたので、プロジェクト管理は計画が重要というのが分かります。試験直前は大して追い込みできませんでしたが、計画していた量を演習してから挑めたのが結果に繋がったのかなと。成果物に対してどこまでテストしたらいいのかという議論は常にありますが、不具合が出たときにそれは仕方がないよねと納得できるところまでやれば良いというのと同じでしょう。私も普段の仕事は計画が適切にできれば8割程度はできていると考えているので、計画の重要性は体感には合っています(あと2割はレビューでも見つけられなかった想定外への対応)。それとテキストでRedmineが取り上げられてましたけど、情報収集をしていけば、どこでも同じような管理の取組をすることになりますよね。
6. 今後の予定
論述試験で一番簡単な部類のITサービスマネージャに再チャレンジ?論述の添削を受けられるサービスを利用するべきか思案中...